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デザインの話[Hogaraスキンケアくつした]

2023年秋発売[Hogaraスキンケアくつした]のパッケージデザイン。


Hogaraさんは、吸水ショーツをメインとした広告やブランドプロモーションに関わらせていただいた関係で、スキンケアくつしたのパッケージのお仕事をいただきました。





商品としては、化粧水が練り込まれた繊維からできた靴下で、履けばはくほど、人の体温や摩擦で化粧水がしみでて、薄い膜をつくって保湿してくれる繊維とのこと。カテゴリーとしても、なんと化粧品として売れるらしく、たとえばコスメキッチンなどの化粧品コーナーでも発売されるような商品ということでした。


まず「この靴下がどういう特性を持ち、どういう働きをするのか」という部分が伝わるものが良いのではないかと考えました。

いつもデザインする前に、大事なキーワードをアートボードに書き出すようにしています。

今回は「保湿」「うすい膜をつくる」「人肌にじんわり伝わる」「それにより肌がうるおう」「サスティナブルなブランド」「パッケージ素材は、ライスレジンという米からできた半透明のやさしい袋」

書き出した言葉を全て叶えられるようなデザインを目指します。


体温によりにじみ出てくる成分で膜がつくられるなんて、すごい商品です。

そのすごいと感じた部分がモチーフにならないかと考えました。うすい膜をモチーフに、保湿感、うるおいをキープする様子、うるおいが逃げていかない様子も、膜を囲むような罫線で表しています。

そして、サスティナブルでやさしい商品であることは、色や手書きの文字、トーンで伝えることにしました。


ライスレジンという袋の素材もはじめてでしたが、最近はこういう脱プラな商品が増えていますね。

事例がまだあまりなかったのですが、印刷サンプルもいくつか拝見させていただきました。

グラビア印刷だったので、複雑なグラデーションよりも単色が素敵になるだろうと考え、グレーもいれて3色使わせていただき、サラサラした半透明の素敵な素材に、かわいい色がのり、大満足なパッケージに仕上がりました。



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